B-2.紺紙銀字華厳経断簡(二月堂焼経) 売約済

  
 ライトを用いての撮影。ところどころ虹色の輝きを見せています。

   
 スキャナー画像

  
 斜めからフラッシュを用いての撮影。一番上の文字もくっきりと浮かび上がります。

  
 額のマットは作品にかからぬよう大きめに切ってあります。

 

価格 お問い合わせ願います。

サイズ 本紙 縦250o 横96o

東大二月堂伝来、華厳経巻第四十 離世間品第三十三之五、奈良時代

奈良時代唯一の紺紙銀字経かつ最古の紺紙経で東大寺二月堂に伝わった華厳経。
寛文七年(1667)2月14日のお水取りの失火で堂宇もろとも焼かれ、一部に焼痕が残ることから「二月堂焼経」の名で知られる経です。
瑠璃色の紺紙に銀文字美しさ、橙色の焦げ痕の妙から、古来数寄者や写経ファンに愛蔵される品です。

この経は二月堂の火災後に灰の中から拾い集められたと言われ、完全な品は存在しません。
当断簡も1200余年の歳月や災難を潜り抜けてきた痕跡を確と残します。水を被ったため文字は滲み、銀泥は鈍色に変色し虹色の光沢は一部にとどまります。しかし、焼焦げは少なく、文字の残存率は100%で全文が判読が出来ます。
焼経の断簡はどの品も一長一短があり、評価のポイントをどこに置くかですが、文字が完全に残る点は大きなプラスポイントになると思います。

尚、この紺紙銀字華厳経(60巻)は少なくとも数人の書き手で書写されたことが知られます。ご案内の断簡は太字の力強い書体の個体と言えます。面白いことに一行の字詰めが一定でなく、右から18、17、18、16、17文字となっています。謹厳で一糸乱れぬ天平盛期の経としては稀な例と言えます。


現状は手鑑から外したと見え、裏面の周囲に糊代が残ります。
額の台紙には糊付けしていませんので、容易に取り外しが出来ます。お気に入りの古裂を探して軸装にすることも一興と思います。

二月堂焼経は鑑賞する角度、照明で印象が大きく変わります。
出来ることならば実物をご覧の上、ご判断頂きたいと思います。