D-2.古銅鉢




内部は青錆が生じています。内部右に補鋳の痕跡が見られます。


高台内に釘で書いた極細の文字で「寛政・・・」の銘文が微かに確認できます。これは修理銘と判断します。


丸印部分に補鋳した痕跡が見られます。

価格 100,000円(消費税・送料込)

高さ 153o 口径 201o 最大径 260o 

銅製鋳造

托鉢の鉢を大きくして低い高台を付けた形の銅鉢で、仏前の供養具として使われた品と思われます。
写真では大きさが解り難いのですが、胴の張りが260oと大型の鉢です。

現状は凹みや変形がなく良い状態を保っていますが、胴に補鋳造の痕や凹みを直したような痕跡が見られます。
底の高台の内に釘で書いた文字で「寛政巳・・・」(それ以外は判読できず)の銘文がありますが、金味や品物の持つ古格から18世紀である寛政の品には到底見えません。制作年代は銘文より遡ると判断し、寛政の銘文は修理名と判断しました。

長年、五綴鉄鉢(鉄鉢)のように修理を繰り返して大切に使用されてきたもののようです。
古銅の趣あり。