A-7.愛染明王図






顔に照隈が入っているため、遠目には面相が霞んで見えますが、実際はよく描かれています。





価格 お問い合わせ願います。

サイズ 本紙 縦863o 横438o、表具 縦1670o 横632o(軸端を除く)

絹本著色、軸装、室町時代(16世紀頃)

絹本に描かれた截金の美しい愛染明王図です。
怒髪、蓮弁、輪郭線に截金を施し、法具や法瓶には金泥を盛り上げて質感に変化を与え、顔や腕には照隈を入れて立体感を出しています。
室町時代以降の仏画は、截金に代わり金泥が主流になる中にあって希な作例です。

保存状態は密教絵画には珍しく燻煙の汚れが殆どなく、また丁寧な修理が施され極上の状態を保っています。
一見して時代感が希薄な印象を受けますが、画絹の質や彩色の技法などから、室町時代の作と解ります。
彩色の剥落や截金の剥がれなど若干の欠点はありますが、制作年代を考えればパーフェクトに近い状態と言えます。

表具は薄紫の高野裂と古裂の金襴を合わせてあり、管理もよく欠点はありません。
軸端は金銅透彫りの蓮華文が取り付けられています。(仏画製作当初または同時代のものと思われます)
太巻き桐箱入り。