B-5.泉福寺焼経断簡 売約済

 


サイズ  本紙 縦230o(裏打紙を含む)、横74o  額 縦315o、横165o


藍紙金界墨書、華厳経巻第五十九、平安時代(11世紀頃)


河内の泉福寺に伝わったと言われる(伝来に関しては諸説あり)藍紙墨書の華厳経で、伝来の途中の火難で焼け跡の残ることから泉福寺焼経と呼ばれる品。
藍紙に金の揉箔を散らし、細く正確な金界を引き端正な和様の墨書で経文を書写した、円熟期を迎えた平安朝文化の美意識を感じさせる経です。

藍紙は藍に染めた紙の繊維を混ぜ込んで漉いた紙で、同様の紙として国宝の藍紙万葉がよく知られますが、実際の作例は極めて少ないと言われます。
焼痕の大きな品ですが、焼焦げの山形が美しく、藍紙の料紙も鮮やかさを失っていません。

本紙の裏打ちには同系色の江戸時代の古紙が使われています。
尚、本紙は額に糊付けされていませんので、取り外し可能で掛軸に仕立てることも可能です。