B-8.中尊寺経 初代清衡・二代基衡発願経対幅


紺紙の反射を防ぐため、やや斜めからの撮影です。肉眼で色むらは殆ど感じられません。


本紙を引き立てるシンプルな表具に仕立てました。画像では左の軸の銀字の写りが判然としませんが、実際は一番上の画像の通りです。


蓮華文鍍金軸端、対幅箱入

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サイズ 清衡発願経 本紙 縦 250o、横54o
     秀衡発願経 本紙 縦 251o、横86o
     表具 縦 1430o、365o(二幅とも同寸の法、軸端を除く)

奥州藤原氏初代清衡願発経の金銀交書経三行と二代基衡発願の千部一日経五行の断簡を対幅に仕立てました。
共に同寸法の表具は同寸法です。

○清衡発願経断簡 経名 續高僧傳または法苑珠林 
永久五年(1117)二月から天治三年(1126)3月にかけて書写された唯一無二の金銀交書一切経の一部です。
金泥二行、銀泥一行の三行の断簡です。金字、銀字ともに粒の粗い金銀泥が用いられ、他の経には見られない”ギラギラ”とした光沢を放ちます。
文字は細字でやや硬質で通常の写経体とは異なる個性的なものですが、書風に乱れはなく文字間のピッチも一定しています。
保存状態は良好で、金字はもとより銀字も艶を失っていません。
池大納言頼盛(平 頼盛 1133〜1186)の極めが2枚付いていますが、中尊寺経で間違いのない品です。




○基衡発願千部一日経断簡 経名 観普賢経(法華経結経)

初代清衡に続いて二代基衡が発願した法華経「千部一日経」といわれる経の一部です。書写の年代は12世紀中頃と言われています。
千部一日経とは、一日に法華経(開結共十巻)を書写し、それを千日間続けるという一切経にも勝るとも劣らない途方もない写経計画です。
清衡経と文字の印象は異なり、極めて端正な楷書で書かれています。こちらの経も金泥の粒が粗く光を当てるとまばゆく光ります。
保存状態は天地の余白に虫食いが少々あります。(裏かからの補修で目立ちません)
尚、伝来に関してですが、
近年になり一巻の経から切り分けられた品のため、基衡願経であることは間違いありません。