B-9.小町塚瓦経断片

 

 表面

 
 裏面

 

 


  価格75,000円(消費税込82,500円)) 送料無料
 
  サイズ 縦最大105o、横最大76o、厚さ15o

 伊勢小町塚経塚出土、法華経巻第五、平安時代後期(承安4年 1174)

 三重県伊勢の小町塚経塚から出土した瓦経で「小町塚瓦経」と呼ばれる品です。
 年代が正確にわかる数少ない瓦経の一つで、承安4年(1174)5月から7月にかけて、万覚寺の僧西観・遵西らの発願で制作された事が知られます。
 これらの瓦経は法華経のほか台密系の経が知られますが、早い時期から民間に流出したため、納経の全容は知られておりません。

 小町塚瓦経の特徴は、制作期間が短く粘土板の乾かぬうちに文字を書いたため、誤字脱字が甚だ多く、中には粗雑な文字の個体も見られます。
 ご案内の品は法華経巻第五の一部で、裏面にの欄外に「五巻」の文字が見える部分です。
 表面は五字偈、裏面は通常の17文字の字詰めで書かれており、表面は小ぶりで丁寧な文字が、裏面は大胆でスピード感のある文字が見られます。
 保存状態は粘土のつなぎ目から割れてしまっていますが、文字の摩耗は少なく、経典を参照すればすべての文字が判読できます。
  
 平安時代の人の仕事ぶりが、およそ850年の時を超えて見えてきそうな品です。
 瓦経入門にお勧めします。